小児科全般を診ています。小児科専門医、また三児の母親でもある医師が診療しますので、育児相談などもお気軽にどうぞ。
受付
小児科専用の受付窓口です。
待合室
吹き抜けになっているので、開放感があり広々と明るい雰囲気です。
プレイコーナー
お子様も待ち時間を遊んで過ごせるスペースです。ぬいぐるみやおもちゃもあります。
診察室
こちらで診察を行います。
処置室
健診の測定や、鼻汁吸引・吸入・点滴などを行ないます。
隔離室
感染症の方が待ったり、診察をしたりします
自動体重身長測定器
赤ちゃんの身長と体重を自動で計測します。
検査室
超音波(エコー)検査、心電図などの検査を行ないます。
レントゲン機器
デジタル化され、診断・保存されます。電子カルテ上で患者さんも供覧できます。
自動血球計測CRP測定装置
即時に検査結果がわかります。
その他、育児相談など何か心配なことがあれば、お気軽に相談下さい。
お母さんであるみなさんにぜひ知っておいてもらいたいお子様の感染症の知識をご案内します。
マイコプラズマと言う、細菌とウイルスの中間の性質を持った微生物により起こる肺炎です。日本では4年に1回オリンピックの開催年に多発してきましたが、最近では、年や季節に関係なくいつでもみられるようになりました。
5才以上の小児、特に学童期に多く、成人もかかります。乳児や幼児期は気管支炎となります。
<症状>
がんこな強い咳と発熱です。肺炎といっても呼吸は苦しくならず、重症の病気にはみえません。鼻汁はほとんど出ず、発熱のない場合があります。しかも急性期は、胸の聴診でも肺炎を思わせる変化が少なく、レントゲン検査をすると明らかな肺炎像がみられ、初めてわかります。これらの事から、典型的でない肺炎、すなわち異型(非定型)肺炎とよばれます。合併症がなければ、約2週間で回復します。
<合併症>
発熱が続き胸が痛い、呼吸が苦しい・・・・胸膜炎(肋膜炎)
アトピー体質のある人では回復期に喘息が出ることがあります。
時に、体に不定形の赤い発疹(紅班)を伴います。
※まれですが、これらのほかに種々の合併症が報告されています。
<感染>
飛沫感染(唾液や鼻汁などでうつる)によると考えられます。しかし、伝染力は強くなく、家庭内や集団生活など接触が多い時にうつります。
<予防>
特に予防する方法はありません。
マイコプラズマの感染は終生免疫にはなりませんから、一度かかっても再びかかることがあります。
ヒトパルボウイルスB19の感染により発病し、頬がリンゴのように赤くなることから一般にリンゴ病と呼ばれます。学童期から成人にかけて多くかかります。
<症状>
感染後、潜伏期を経て7-10日の間にまず、風邪症状がでます。しかし、約1/3に風邪症状がみられるだけなのでわからないことがあります。少し間をおいて17日か18日目に顔の両側のほっぺたに紅班(赤い発疹)がでます。典型的な場合には、リンゴのような赤いほっぺになります。また、四肢、特に大腿部や上腕部に薄い赤色の発疹ができます。この発疹は網状、地図状、レース状など不規則な形をしています。その他の部分にも発疹の出ることもあります。これらの発疹は6-10日位で消えますが、その後しばらくの間、寒暖の刺激や、強い日光などで同様の発疹が再発することがあります。
発疹以外の症状は殆どなく、微熱、食欲不振、倦怠感、鼻汁、のどの痛み、関節痛のある人もいます。
<合併症>
通常は心配のない病気であり、合併症は殆どありません。時に関節がはれて痛がる(関節炎)ことがあります。ただし妊婦がかかった場合、流産、死産の危険性があります。また特別な血液疾患がある場合には急激な貧血がおこります。
<感染期間>
感染後7日~10日の感冒様症状の時に伝染力があります。この病気とわかる発疹の出る頃には、ほどんど他人にうつさなくなります。
<予防>
予防接種はありません。
発疹が出ている時にも、元気であれば集団生活はかまいませんが、念のため妊娠中の人や血液の病気の人には接触しないようにしましょう。
生後4ヶ月から2才の乳幼児にかかりやすいウイルス性の胃腸炎です。毎年11月から2月にかけての冬に流行するので冬季下痢症ともよばれます。原因ウイルスのほとんどはロタウイルスで、2才までに60-70%、成人では90%以上に免疫ができて、かからなくなります。
<症状>
急におこる嘔吐と水っぽく、回数の多い、多量の下痢がでます。吐き気、嘔吐は1~2日でおさまりますが、下痢は4~7日間続きます。
初期の下痢は米のとぎ汁のように白っぽく、甘酸っぱいような、生臭いような変な匂いが特徴的です、腹痛や熱はあっても軽いものです。
<合併症>
嘔吐、下痢により体の水分が失われてしまう脱水が最も心配です。脱水にならないように、少量ずつこまめに水分を与えることが必要です。水分は適度に塩分を含んだもの(野菜スープ、薄い味噌汁、イオン飲料水など)を1回に20~50ccずつ飲ませます。嘔吐しなくなったら、母乳やミルクを、離乳食を食べていた子ではおかゆ、煮込みうどん、やわらかくしたパンなどを与えます。
<潜伏期、予防>
ウイルスに感染してから3日前後で発病します。
定期で受ける2種類のロタワクチンがあります。生後6週以後2回または3回の経口生ワクチンです。
原因となるウイルスは腸管内で増えるものですから、吐物や下痢便の始末をしたときは十分手洗いをして、ほかに伝染させないよう気をつけましょう。
生後5ヶ月から1才すぎまでの乳児がかかるウイルス性の病気。以前は三日はしか(本当は風疹のこと)、チエ熱などと誤って呼ばれたことがあります。最近、その原因としてヒトヘルペスウイルス6があることがわかりました。伝染病ではありませんがほとんどの乳児が経験します。
<症状>
突然、39℃以上の発熱があり、高熱が3日間(~5日間)続きます。この間、不機嫌であったりしますが食欲もあり、比較的元気です。熱が下がる直前か、下がった後から赤い不揃いな発疹が出ます。発疹は腹、胸、顔などに多くみられ、四肢には少ないことが特徴で、3~4日で消失します。
<合併症>
約半数で下痢がみられ、4~5日続きます。
時に、頭頂部の大泉門(頭蓋骨がまだくっついていないすき間)がふくれます。この場合は、不機嫌や嘔吐を伴うことがあります。
急に高熱がでるときに痙攣を起こすことがあります。・・・・熱性けいれん
<注意事項>
生後初めての高熱で、他の症状がなく、重症感がない時はこの病気である確率が高いです。
高熱に対しては十分に水分を与え、解熱剤を使用します。
発疹が出て熱が下がれば、入浴させてもかまいませんが、あたためると発疹はさらに目立ちます。
<原因、予防>
原因となるウイルスとしてヒトヘルペスウイルス6が大部分ですが、他に幾つかのウイルスによるものが同様の症状をとる可能性があります。いずれにしろ、伝染性の強いものではなく、特に予防の必要はありません。
<症状>
<合併症>
※2.は非常にまれです。
<注意事項>
<感染期間・潜伏期間>
百日咳としての咳き込みがはっきりしていないカタル期が最も伝染力が強く、未治療では発病後1ヶ月位は感染の可能性があります。
学校保健安全法では「特有な咳が消失するまで」または「5日間の適正な抗菌薬終了するまで」出席停止となります。
感染から発病までの期間は1~2週と考えられます。
<予防>
定期で受ける予防接種があります。生後2か月から5種混合ワクチン初回3回、追加1回。
感染力が長時間あるので、百日咳にかかった場合は予防接種を受けていない子供との接触は避けましょう。
ムンプスウイルスによりうつる病気で耳のしたから顎にかけて腫れて、ぷくっとした顔になるため一般におたふくかぜと呼ばれます。
幼児期以後に多くかかります。
<症状>
頭痛、吐き気、腹痛や食欲不振などの症状の1~2日後に、耳下腺(耳の下の部位)がはれて大きくなり、痛みがあります。顎下腺(顎の下の部位)がはれることもあります。過半数の人は両側の耳の下がはれますが、同時にはれることや片方の数日後にはれることがあります。はれは、3~15日、平均8日続きます。発熱は耳の下のはれと同時に出て3~4日で下がりますが、熱のでない人もあり、一定していません。
<合併症>